「V2H」って何???

はじめまして。「三創さんのホームページ」でいろいろとご紹介(のお手伝い)をしています。が、実は電気自動車未体験(乗車も充電も見学も)。

いろいろと教わりつつ、実感をもって皆様にお伝えできるようになりたいと思います。

きょうは、「これ何だろう…?」と思っていたモノと、「何のことだろう…?」と思っていた言葉がつながった!? というお話です。

 

つも、事務所に来るとこのあたりに車を置かせてもらってるんですが、ちょっとした疑問がありました。

ここのシャッターの前にあるでっかいハンペンみたいなやつって、何だ。

写真で屋根下の表示のほうが目立っていますが。

 

『 太陽光ソーラーパネルを設置しています

 

………。ここはわかります。


こっちからは見えないけど、こういうのが乗ってるんだ。たぶん。

 

問題はシャッター前の

これ

(今は保護を外してもらっていますが、いつもは銀色のカバーシートに覆われているのでさらに謎物体です)


聞いてみました。「これ、なんですか?」(さすがにハンペンはない)

常務さん「これはね、こうなってるんですよー」

左側のカバーを開けると操作盤と電源コード(プロ仕様)。

「これをこうやって」

電気自動車の正面がパカッと開いて、コネクタを接続。

何となく給油ポーズに似てる気が…


ワタクシゴトですが、一年ほど前にクルマ(ガソリン車)を乗り換えて、給油口が右側から左側に変わった時もけっこう驚いたのですが。

EV-LEAFってお顔(?)が開くんですね。

充電コネクターが充電ポートにがっちりと接続されて、手を離しても大丈夫。

 

給電口にはポートが2つあって、写真で接続しているのは「急速充電ポート」。約30分で80%ぐらい充電ができる。もう一つ、左側の赤いフタを開けると出てくるのが「普通充電ポート」。こっちは約11時間で満タンならぬ「満充電」だそうです。

 

「あっ、じゃあ家の電源でも、夜8時に帰ってきて繋いだら朝7時には出かけられますね!」

 

「いえ、家庭用電源は100Vですけども、こっちの普通充電に使うのは200Vですから普通のコンセントでは充電できないですね〜」

 

なんですと。


「普通」充電ポートといっても家庭用電源とは電圧が違うので、こちらはこちらで専用の「屋外コンセント」を設置しているそうです。

200Vということで、やはり家庭用よりかなりガッチリした作り。

 ハンペン パワーコンディショナの方にはボタンがついていましたが、こっちのコントローラーはタッチ式のようです。

そういえばさっきちらっと見たスイッチ。気になりだしました。

「充電とか、充放電とか、書いてありましたけど、これってなんでしょう?」


「『充電』は、この機械からクルマに電気を溜める、『充放電』はクルマに溜めた電気をこっちの機械に流すスイッチです。車から取った電気は事務所の方で使えるんですが、これは見てわかるモノがあるのでそっちを見てもらったほうがいいですね」

ということで、一旦事務所内に入ってあるモノを見せていただきました。

「これですね〜」

事務所の入り口横の小さいモニタです。電柱と、家と、クルマのイラスト…に、何か色々付いています。

「電柱からの矢印に『買電』とあるのは、東北電力さんからウチが買ってる電気。今、0.9kwとなっていて、消費分(0.9kw)全部まかなってますよね。この状態から、今度は車を機械に繋いで『充放電』にしていきますよ、違いを見てみてください」


「あっ何か映りました!」

「はい。クルマの上にタンクの中身と数字が出てきて、これで、いま何パーセント充電されているか分かるんです。それから、クルマのほうから矢印が出て、0.7kWって書いてあるでしょう。そうすると買電のほうの数字が変わって」

「0.2kWになってます!買う電気減ってます!」

「そうです。それと、事務所で使う電気が増えた時なんかは…、例えば、湯沸かしポットなんか使うと」


「消費が増えて、2.0kWになりましたけども、買う電気は0.2kWのまま(※)でクルマから出てくる方が増えてます。ってことは、クルマに充電しておいて、事務所の電気は主にそっちを使うとかできるんですか?」

「そうそう。日産さんで充電してきた電気で、道路を走るだけじゃなく事務所の電気もまかなえるわけです」

(※ この0.2kWは、いつでも必ず買って使わないといけない電力)


「そうするとここの事務所の電気は、日産さんから買ってきた電気と、東北電力さんから買ってる電気なんですね!」

「えーと、買ってきたというか、頂いてきたというか……」

「あー…ええと、もしかしてあの…あれですか、あの、旅が放題とか…CMで…飛行機が飛んで…」

「そうそう」

「なるほどあれですか…!」(※追記3へ)


《まとめ》

◎ 謎のでかいハンペンの正体は電気自動車用パワーコンディショナ「三菱 SMART V2H 」。V2Hとは、「Vehicle to Home」の略で、電気自動車の充電を家で使うこと。

◎ SMART V2Hで日産リーフに急速充電すると、30分で80%充電。200V電源なら11時間で満充電。

◎ SMART V2Hは電力会社・電気自動車・太陽電池から電気を取れる。また家にもクルマにも給電できる。

◎ 電気自動車で「家のために電気を買ってくる」ことができる。なおちょっとした裏技も、むにゃむにゃ。

 

「電気自動車の軽トラック」も見せていただきました。昔ディーゼルだったような車が電気で走ると聞くと、ちょっと驚くと同時になんかロマンを感じたりしますが……、単に私が時代に置いてかれてたという可能性も……(´・ω・`)


 それでは、またおじゃまします。

《追記》

 記事アップ後、パワーコンディショナに、採電/給電管理の図解イラスト(敷地に出ている大きい看板と同じもの)がプリントされました。「これ、何ですか?」という質問がきてももう大丈夫ですね!

軽トラックにもコンセントのマークが付きました。「電気トラック」はまだ珍しい(ために、充電スポットで対象と思ってもらえないこともある)のだそうで、これで認識してもらえたら一安心です。


《追記2》

 三菱電機様の「EVパワーコンディショナー体感店」に登録していただきました。三菱電機様の案内ページはこちら

 スマートV2Hの機種情報、使い方はもちろん、ご購入の際に受けられる自治体補助金などについても詳しくご説明いたします。

V2Hが会社内で実働しておりますので、コンディショナー本体、電気自動車との接続、モニターパネルにも実際に触れて実感いただけます。

 お客様のお越しを心からお待ちしております。お申し込み・お問い合わせはこちら

《追記3》

 右画像は2019年12月3日のEVスマートブログさんの記事です。
 表題の通り『旅ホーダイ』が終了しちゃうということで、V2Hと関係無いとかむしろV2Hあったらこういう事態にも強いじゃん?とかは置いといて、びっくりしています。

 リーフがあったらコレが使える!という心の支えが…。

 


 といって、「EVライフ終了のお知らせ」となるのはまだ早いと思います。充電の工夫次第で(残念ながらZESP2の頃ほどではないにしても)おトクに充電&走行。休憩・買い物などと組み合わせて生活時間に取り入れるのはいかがでしょうか。

 

《追記4》V2HではなくV2Lのお話ですが
 『ニチコン パワー・ムーバー』に、企業向け補助金がつきます。

 *三創では、ウェブ申し込みの手順、具体的な記入箇所や必要情報など、補助金申請のお手伝いをいたしております。どうぞお気軽にご相談ください。

 


《追記5》

 三菱電機様の「SMART V2H」受注終了に伴い、三創での販売も終了させていただくことになりました。今後のV2H販売設置はニチコン㈱様の「ニチコン パワーステーション」各種のみとなります。詳しくは販売ページをご覧くださいませ。